プロダクションレディマイクロサービス

読み終わりました。

マイクロサービスについてや、運用回りの話などがメインです。
面白かった点をいくつか紹介します。

標準化

マイクロサービスエコシステムを社内で使う以上、守らなければならない決まりを策定する必要がある。マイクロサービスは確かに自由に言語やフレームワーク、DBなどを選択することができるが、それは無秩序にやって鋳物ではない、という話。

この本でやるべきと書かれているのは、
  • SLAの策定
  • 8つの原則の策定
    • 安定性
    • 信頼性
    • スケーラビリティ
    • 耐障害性
    • 大惨事対応
    • パフォーマンス
    • 監視
    • ドキュメント
でした。
そもそも基本的なことですが、日々の業務に追われて見落としがちなところもしっかりやれ、とのこと。


デプロイパイプライン

よくあるっちゃあよくあるのですが、ちゃんと実践したいと思ったものです。
  • ステージでテスト
    • ロードテスト
  • 本番トラフィックの一部が送られてくるカナリア環境
    • ロードテスト
  • すべての本番ホストにゆっくりとデプロイ
    • ロードテスト
の順で実行します。ロードテストは負荷テストで、どのパイプライン上でも実行するべきとのこと。ただ、本番で実行するときは慎重に、システムに異常が見つかったら自動的に停止できるようにすること。また、実行するのはピーク時間帯以外にするべきであるとしています。そりゃそうだ。

ドキュメント

しっかりと開発と一緒に書いてね。そうですね。うまく行きづらいけれど。
  • アーキテクチャ図
  • 説明
  • 連絡先とオンコール情報
  • リンク
  • オンボーディング・開発ガイド
  • リクエストフロー、エンドポイント、依存関係
  • オンコールランブック
  • FAQ
を必要となったときに簡単にアクセスできるようにすること。

おわりに

もっともっと良いことは大量に書いてありましたが、気になったのはこのあたりでした。面白かった。マイクロサービスでなくても、運用しているサービスに活用していきたい話は結構ありました。



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